しかし地味なTTコース名やな。
もっと他に何か名前はなかったんかいな?と思う。
今回ここに来たのは他でもない。関西ヒルクライムTT登録コース中でも屈指の平均斜度の低さに注目したからだ。
その平均斜度たるや、なんと驚きの3.8%。
100m走って3.8mしか登らない。
初心者むけで有名な清滝峠が6.7%、勝尾寺が5.7%だから、その緩さ加減がわかるというもの。
なにしろTTコースの紹介文に「初心者でも楽しめる」と書かれておる。
これが勝尾寺だと「初心者でも比較的登りやすい」だ。
「登りやすい」と「楽しめる」のあいだに横たわる深い溝はいかほどのことか!
ならば存分に楽しませてもらおうではないか、というのが今回の趣旨である。
まあほら、さいきんずっと不調やし、ゆるゆるの坂で自分にご褒美というやつだ。
名づけて「ときめきスイーツヒルクライム」頭悪そスポーツ自転車はじめたばっかりの女子がむらがりそうなナイスネーミングだ。
いっそのこと「府道110号南」じゃなく「ときめきスイーツライン」とかいう名前にしたらええのに。
スイーツのお店なんぞ一軒もないがな!
で、とりあえず試走ということで一本登ってみた。
普通に坂やった(´;ω;`)ブワッ
当たり前なんだが坂はしんどい。何がときめきだ。
3.8%で初心者を誘いこんでこの仕打ち。
むしろもうここのコース名は「ドキドキうつぼかづらライン」あたりで十分だ。
以下、「ドキドキうつぼかずらライン」のコーススペック
コース名 府道110号線南
標高差 406m
距離 10.6km
平均斜度 3.8%
最大斜度 9.2%
※一言メモ それなりの距離と最大斜度やし、これから夏場にかけて初心者は給水に注意すべきコース。
それではタイムトライアルであるが、目標タイムは最低30分切りくらいにしておこう。
平均くんが31分ほど、試走で34分ほどなので、まあそんなとこだろう。
27分あたりに明らかに僕より速い人達の名前がつらなっている。
仮に27分で登りきるなら平均時速で23km/hを越えねばならんが、試走時のスピードは18km/hそこそこだ。
坂道で5km/hアップとか、そんな変態的なパワーアップができるんやったら苦労せんわ。
さて、福井新橋をスタートすると鮮やかな新緑の中を緩斜面がつづいていく。
待合場所も何もないバス停がポツンとあったりして長閑な雰囲気だ。
いや、むしろこのバス停、何のために存在しているのか謎である。
周囲には民家の一軒もない。
コース上には2箇所、信号がある。交差点名はわからんが、ここがその一つ目。
今回は幸いひっかからなかった。
それにしてもこのコースは向かい風が強い。
関西ヒルクライムTTのコメントにも向い風への恨み節が多いが、もしかして地形的に向かい風の多い土地なのかもしれん。
小さな集落を抜けたところで斜度が上がってくる。
うつぼかずらの本領発揮やな!
ここは我慢。
向い風を下ハンで切り裂き、アウターのままがんばって登るのだ。
うつぼかずらのアホーーーッ!
さらに進むと山の斜面を切り崩して工事をしておった。
このコース、わりと工事区間が多くて運が悪いとTTをストップさせられる。
信号ストップもあるし、そのへんがコースとしてイマイチ人気の出ない理由なんかもしれんな。
新名神の橋脚工事やった。
さらに進んで泉原交差点。二つ目の信号だ。
ここを中間地点としてスプリットタイムを計測している人が多い。
でも交差点名が表示されていないので、初見では見逃してしまうこと間違いなし。
道端には初夏の花々が。
TT中に見てる余裕なんかあるわけないが。
後半も緩斜面がだらだらつづくが、ここでまた斜度がきつくなる。
このコースのラスボス的斜度。
葡萄坂や十三峠と比べれば当然ゆるゆるだが、ここまで必至こいて回してきているから凶悪だ。
ぶっちゃけ、僕はここで心折れた!
ポキっと!
もういいいや、ちょっとダンシングで休んじゃえ(^ω^)
ラスボス区間を抜けると、木漏れ日の中のほぼ平坦高速区間。
折れた心を継ぎなおし、ギアをかけてスピードアップ。連続するカーブを駆け抜けていこう。
この区間は正味気持ちいいボーナスステージやで!!
そしてヘロヘロに出し切った頃、ようやくゴール地点に到着。
工事中で行き止まりであった。
正味のゴールはこの通行止めの柵の3メートルほどむこう。豊野町境の道路標識が左手に隠れている。
仕方ないのでここを急角度で右折した先をゴールに設定。
最後のもがきで意識朦朧となったところの急カーブだから下手すると落車するで!
で、TTの結果は28分16秒。
無事に30分は切れたが上位陣の壁は分厚いなぁ。
とりあえずBoraOne35が来たら再度挑戦してみよう。緩斜面での登坂性能チェックに最適なコースだ。
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