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2月23日火曜日のことですが、100太郎さん、はるさんと僕の3人で九信生に挑戦してきました。

九信生(きゅうしんせい)とは、関西ヒルクライムTT登録の生駒山地エリア全9コースを一日で走破しようという試みです。
関西エリアでは七葛(和泉葛城全7コース制覇)や六六甲(もちろん六甲山全6コース制覇)が有名ですが、それらと似たようなものです。

生駒山地とは言っても関西在住者以外には馴染みがないと思いますが、大阪府と奈良県を隔てる標高400~600m程度の山塊と思っていただければ大丈夫です。

kansai01.png
漢字間違えてやんのw


一般的に西の六甲山地、南の金剛山地、和泉山脈に比べると、小山くらいなイメージの丘陵地です。

しかしその中には激坂国道として有名な暗峠(くらがりとうげ)、関西ヒルクライムTT随一の登録者数を誇る十三峠(じゅうさんとうげ)を擁し、小粒でもぴりりと辛いヒルクライムのメッカとなっているのです。

その九信生のコースとは以下のとおり。

暗峠大阪側
暗峠奈良側
清滝峠
阪奈道路
十三峠
信貴山
信貴山三郷
信貴山青谷
葡萄坂

shigiikoma.png


厳密に言えば十三峠大竹南コースというマイナールートも存在しますが、コースの9割が十三峠本コースと重複する上、残りの1割が狭い住宅地となるためヒルクライムTT向きではありません。地元の住人とトラブルを起こすわけにはいきませんし、大竹南コースはあえて今回外しました。なにも10コース走るのが怖かったわけではないのです!(強弁)

参加者とバイクは次のとおり。


100taro.png

100太郎さん(今回の主役挑戦者)
ヒルクライムをはじめてまだ一年ほどですが、熱心に練習を重ね、早くも各地の平均くんと戦うほどに成長しておられます。
バイクはGiant FCR1
2008年モデルのTT用フレームです。固くて反応はいいけど疲れやすいという諸刃の剣。これをフロントシングルスピード化するなど魔改造して九信生に挑むんですから、相当な好き者です(誉め言葉)。
ちなみに平均くんとは関西ヒルクライムTT登録者のだいたいの平均タイムです。わざわざヒルクライム特化サイトにタイム登録するような人たちの中での平均ですから、全サイクリストの平均よりは速かったりします。平均くんと互角に戦うことができれば、富士ヒルのブロンズリングを十分狙えるレベルと考えていただいて差し支えありません。


haru.png

はるさん
関西ヒルクライムTT登録者の中でも、獲得累積標高では他をよせつけないスーパーサイクリスト。小柄で細身な体型はまさにヒルクライマー。車体を大きく左右に振ってダンシングする姿は、リアル巻島先輩と呼ばずにはおれません。
バイクはGiant TCR3
ALX430という非常に軽量なアルミホイールがアッセンブルされ、登りの戦闘力はなかなかのもの。たいへん綺麗にメンテナンスされたバイクで、僕も見習わなければなりません。


そして最後に僕、トプロー
そこそこ登れない似非ルーラー(どっかで聞いたフレーズやなw)。
バイクはPINARELLO DOGMA F8
しかし今年はそこそこ登れるオールラウンダーにジョブチェンジしたいお年頃。


全員40過ぎのおっさんですが、キングカズやレジェンド原田の例もあるように、まだまだがんばるのです。
チャレンジの概要については既に100太郎さんがブログで公開されておりますし、僕は僕自身の目線から今回の結果を報告しようと思います。
 

集合は朝6時に暗峠大阪側スタート地点でした。
今回のルート中でも間違いなく一番きついコースからやっつけようという作戦です。
総距離2.4kmにして、平均斜度が実に17%に及ぶ化け物コース。
しかし終盤に200mほどの緩斜面が存在するため、約2kmに渡ってガーミン読みで常時20%超のアホ傾斜がつづきます。


そうです。常時20%オーバーが2kmです。ほんまにアホか。


さらに道幅が狭く軽自動車一台がなんとか通れる程度。路面はガタガタのコンクリ舗装で、たまに道を横切る幅10センチほどの溝が現れます。
誰がどう見ても酷道ですが、これでも立派な生活道路。朝夕は頻繁に通勤の車が往来するので、その車をどうやり過ごすかで結果に大きな差が出てきます。

今回の僕の目標は足つきなしの完走。と言うか、普通のサイクリストなら完走目的で間違いありません。ここでタイム短縮を狙うようになれば、もうそれは立派な変態。いや、さいきん関西サイクリストブログ界でよく聞くヘムタイさんという奴でしょう。

ちなみに僕は今年に入ってから2回ほど完走に挑戦しておりますが、どちらも急斜面でスリップダウンし、足つきを喫しています。
ルート中には2か所ほど、コース脇にちょっとした広場があり、エスケープゾーンとして利用することができます。脚力がギリギリでの挑戦であれば、そのエスケープゾーンをいかに上手に利用するかもコース攻略のポイントとなるでしょう。

それでは6時なったら早速スタート!

100太郎さん、はるさんの順にアホコースを駆け上がっていきます。
僕はクリートキャッチに手間取ったため、50mほど後方から追走する形に。

最序盤の200mほどはまだガーミン読みで17~18%ほどの緩斜面(緩斜面とかアホかw)。これくらいならシッティングでじわじわ登れば問題ありません。
しかしコースはすぐに一段と厳しさを増し、ガーミン表示が20%を超えてきます。
ここからはシッティングにダンシングを織り交ぜて、疲労を分散させながらひたすら急斜面に耐える作業です。蛇行しようにも道幅がほんの2mほどですから、下手なことをするとコースアウト即足つきです。

ハンドルを押さえつけないと簡単にウィリーするので、腕力もけっこう必要です。
けれどこれはテクニックである程度対応することが可能。ダンシング時に腰をできるだけ前方に位置し、上体も起こして腕を伸ばし切った状態で突っ張り棒のようにします。
こうすれば腕力の消費を最小限にすることができますが、注意したいのはコースが最大斜度に近づいてきた時です。
腕を突っ張り棒にする状態では、あまりの急傾斜に対応しきれず、ウィリーしてしまいます。こうなればもう全身全霊の力でハンドルに体重をかけて抑え込むしかありません。ただし後輪のトルクは抜かないように。ハンドルに集中しすぎると駆動輪が空転してスリップダウンしてしまいます。

そうこうしているうちに前半の山場です。
最初のエスケープゾーンを利用することなく順調に20%オーバーの直登にとりかかりました。
時間はまだ6時すぎ。
暗闇の中の暗峠ですが、前方を行く二人のテールランプのさらに向こうから明るい光が迫ってきます。

これはアカンやつです。
恐れていた通勤自家用車!
よりによって一番きつい区間ですれ違いになるとは運が悪いとしか言いようがありません。

急斜面に耐えながら道の左端いっぱいにルートを取ります。
が、左端にはホイール一個がまるまるハマりそうな深い側溝あり!車にびびって左に寄りすぎると側溝に転落して大怪我間違いなしです。

側溝から30センチほどの余裕をとって、とにかく左右にふらつかないよう渾身の力で直登します。
上から下ってくる車も安全運転でじわりじわりとしか進みません。
100太郎さんは上手くかわしたか?
つづくはるさんは・・・
車とすれ違う瞬間にカチっとクリートを外す音。足つきです。
が、これは仕方がない。車が通り過ぎたらすぐにその場でクリートをキャッチし、再スタートされました。


って、再スタート!?(((( ;゚Д゚)))


斜度20%オーバーの急坂でその場スタートとか、どういうテクなんですかwww


驚愕の瞬間を見せつけられわけですが、僕は僕で驚いている場合ではありません。
車とのすれ違いがはじまりました。
ここは耐えろ! 耐えるしかない!



はい、耐えられませんでしたw




あっけなく足つきました(;´Д`)
まあ、車にぶつかっても、側溝に落ちても悲惨ですからね。




で、問題は当然・・・



再スタートできんがな!(´;ω;`)ブワッ



そうです。普通はできません。
なにしろ20%オーバーの坂道ですから、できるわけがないのです。

ここは一度前半のエスケープゾーンまで押し下って再スタートするか、中盤のエスケープゾーンまで押し上がって再スタートするしかありません。
100太郎さんもはるさんもどんどんこの激坂を上がっていって、テールランプも見えなくなってしまいました。
お二人をあまり待たせるわけにもいきませんし、ここは押し上がりを選択します。

いきなりの足つきで九信生失敗ですが、ここはメインチャレンジャーの100太郎さんががんばってくれればヨシなのです。
あとは練習のつもりでしっかり完走しようと思いながら押し上がっていくと・・・

あれ? エスケープゾーンで二人が休憩してる?
しかも足ついてますがな?

どうしたのか聞いてみたら、なんと100太郎さんがエスケープゾーンでの周回に失敗して落車したとのこと。
エスケープゾーンとは言っても6畳間くらいの非常に狭い空間ですから、上手に操作しないと落車してしまうのです。

さあ、どうするか?

九信生達成のためにはあらためてスタート地点に戻って再スタートか?
それともここは完走目的に切り替えこの場から再スタートを切るか?

100太郎さんはこの場からの再スタートを選択されました。
まあ、当たり前ですわな。暗峠大阪側を2本目足つきなしとか、そんな変態行為、O.H.C.の安々さんくらいしかできません。

というわけで3人仲良く足つきしまして、中盤から再スタートです。
僕はここまで押し上がってきたので脚力もかなり回復し、ほぼほぼ順調に登り切ることができました。
生粋のクライマーであるはるさんは押し上がりの回復ボーナスなしにもかかわらず、僕よりも相当早いペースでゴールされています。

体重の軽さと、それ以上にこのコースを走った経験値がものを言うんでしょうなぁ。
STRAVAのタイムを見ても、暗峠大阪側だけは他の峠と比べてかなり上位メンバーが違います。
単なる脚力以外に、暗峠独特のテクニックがあるのです。

結果
 はるさん 25分00秒
 僕    25分10秒(押し上げ・休憩時間も含む)

10秒しか差がないのは、スタート時に僕のほうが30秒ほど遅れたからでしょう。はるさんは100太郎さんが落車した時にかなり時間をロスしていますから、本来はもっと短時間で登れます。

 100太郎さん 28分48秒

すでに足つきなしで25分44秒の記録を持っておられる100太郎さんですから、今回は運が悪かっただけでしょう。
あと、夜明け前で体もまだまだ動かない状態ですしね。





さあ、これで九信生一番の山場を越えました。
残りはつづきます。




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コメント

  1. 100太郎 | k8hoI9U.

    僕の新入社員の業務報告書みたいなブログと違って、さすがトップブロガー!
    しかも連載とは!しかも似顔絵付き!(実物よりだいぶんいいです)
    次回が楽しみです、、

    ( 09:09 [Edit] )

  2. れすとまん | -

    九信生お疲れ様でした!やはり暗峠が難敵ですね…ラスボスと早朝一発目というのもなかなかキツそうですし…かといって後に残ってるのも憂鬱だし…テクニック的な面でも攻略がかなり難しそうですね。
    というか、そもそも一日にこの数登ること自体がどうかしてますよ!十分変態です!

    ( 09:18 )

  3. 八尾のまっちゃん | -

    私も20%超えで脚付き再スタート出来ませんでしたってそれが普通ですよ。(汗)

    はるさん曰わく激坂はバランスだそうですが、貧脚の私レベルではまだまだムリです。(;´Д`)

    ( 16:39 )

  4. ザク豆腐 | xHucOE.I

    お疲れさまでした
    暗峠は地図として1本目で登るべき位置ではないのですが、コースレイアウトから考えると妥当な選択かもしれませんね

    それにしても、九信生なのに、まだ1本しか登ってない(°□°;)
    次記事の前半くらいで疲れてきての3部作になるのか?4~5部の大作になるのか?
    トプローさんに限って書き流すとか無いとは思いますけどw

    ( 18:27 [Edit] )

  5. 九信生お疲れ様でした。やっぱりこれらのコースだと暗峠大阪側が圧倒的にキツいですよね。それなのに朝一でいきなり暗峠とか辛すぎますw
    暗峠は路面の濡れたところに乗り上げたら即スリップですし対向車とすれ違う位置が悪ければ足付き必至ですし足付きなし登頂はある程度運次第なところがありますよね。今回はその運に恵まれなかったようで残念でした。
    しかし最大斜度区間でコケた経験のある私としては足付き後そのままスタートできる人がいるというのは驚きです!私は斜度の緩むところまで押し戻して再スタートでしたよ…
    引き続きレポート楽しみにしています。

    ( 18:59 )

  6. | -

    お疲れさまでした。

    暗峠の記事、臨場感たっぷりで、情景が浮かびました。
    僕が書くと3行ぐらいで終わってしまいそうです。(´Д`)
    続きを読むのを、楽しみにしています。(^O^)

    ( 19:20 )

  7. つきいち | VIk.rmEw

    こんばんは!
    読んでいるだけで、近寄りたくない気持ちがMAXになりました、暗峠。。。

    ( 23:54 [Edit] )

  8. トプロー | -

    Re:100太郎さん

    さいきんあまりにもブログが手抜きでしたので、ちょっとがんばって書いてみます。下手したら9連載になりますが我慢してくださいw

    ( 09:20 )

  9. トプロー | -

    Re:れすとまんさん

    ラスボスがラスボスすぎて、体力100%の状態でないと勝負にならんのですね。
    9峠で獲得標高は3,000mちょっと。言うほど変態ではないのです。ラスボスは変態ですがw

    ( 09:24 )

  10. トプロー | -

    Re:八尾のまっちゃんさん

    バランスの前に、最低限の脚力と体重というハードルがありますよねぇ。
    まさに重力との戦いですわ。

    ( 09:26 )

  11. トプロー | -

    Re:ザクさん

    つづき書いてますが、だいぶだらけてきましたw
    そもそも写真をほぼ撮らなかったのが失敗です。
    意表をついて、十三峠あたりで何事もなかったかのように連載終了するかもしれません(;´д`)

    ( 09:30 )

  12. トプロー | -

    Re:やまちゃんさん

    はるさんのその場スタートには目を疑いましたw
    なんであんなことができるのか、実際に目にしたのに信じられません。人間、突き詰めればたいていのことは可能になるんでしょうかねぇ。

    ( 09:33 )

  13. トプロー | -

    Re:3行で終わるさん

    コメントありがとうございます!
    でもお名前がありませんよ~。誰なんかな?

    ( 09:34 )

  14. トプロー | -

    Re:つきいちさん

    何をおっしゃいますやら。暗峠こそブログネタの宝庫ですよ!
    遠慮せずにぜひw

    ( 09:36 )

  15. hegry | -

    失礼しました。
    3行で終わる の正体は、私でした。(^_^;)

    ( 12:37 )

  16. トプロー | -

    Re:hegryさん

    そうでしたかw
    ならば3行で終わるわけないですね! むしろ僕なんかよりしっかり写真も撮って、ちゃんと仕上げていただけそうです(^^)

    ( 19:06 )

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